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三菱重工エアコンニュースVol.5

 三菱重工業は、海外市場向けのビル用マルチエアコンの新モデル「KXZシリーズ」を6月から順次発売する。信頼性と実績のある現モデルの基本構造を踏襲しながら高効率化と運転制御の多様化を図り、省エネ性能を向上させた。10~20馬力の単独機があり、3台を組み合わせることで最大60馬力まで対応する。

 KXZシリーズは効率を高めるために熱交換器を増強すると同時に、新たに開発した圧縮機を採用した。圧縮機は、巻き線部分の損失が低減できる集中巻きモーターを搭載したうえ、スクロール構造の工夫で過大圧縮による電力損失を抑える。これらの効果で冷房効率は従来比約40%、暖房効率は同約8%向上した。
 さらに、室内の温度をチェックしながら圧縮機の運転回転数を最適に制御する新しい節電機能を備え、電力需要(デマンド)制御機能をこれまでの2段階から3段階に増やすなど、省エネの仕組みを導入した。空調機としての基本性能も高め、冷房使用範囲を従来製品の43℃(乾球温度)から46℃(同)に広げた。
 
施工面に関しても、室内ユニットと室外ユニットの間の高低差を拡大し、室外ユニットを上方に設置する場合で従来の50mから70mに延ばし、高層ビルにも対応する仕様にした。三菱重工は、海外市場用ビル空調システムやパッケージエアコンで今後も省エネ性能の高い製品開発を進め、空調機器事業を強化する。 

更新日:2014年03月10日

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