三菱電機、個室を適度に冷やす業務用エアコン
三菱電機は8日、個室を適度に冷やす業務用エアコンを10月上旬に発売すると発表した。エアコンの冷やす力を従来機種より小さくし、これまでのエアコンだと能力が過大で室温の変動が大きかった個室や小部屋でも快適な室温に保つようにした。新型コロナウイルスの感染拡大を契機に進んだ飲食店やオフィスの個室化に対応する。
製品名は「スリム ZR シリーズ」で、天井に取り付けるタイプや壁掛けタイプなど8機種を発売する。事業者向けの見積価格は80万～90万円前後。飲食店やオフィスビルなどに販売する。目標出荷台数は700台。
エアコンの運転能力にあたる「定格冷房能力」を2.5キロワットとし、従来の最小容量から1.1キロワット小さくした。部屋の大きさに応じた運転量を実現することで、個室の冷やしすぎを防ぐ。従来機種と比べて年間消費電力を約32%削減し、二酸化炭素(CO2)排出量削減にも貢献する。
新型コロナの感染拡大後、飲食店やオフィスでは不特定多数の人との接触を避けるために個室の設置が進んでおり、こうした場所での需要を取り込む。
更新日：2022年02月08日
