業務用エアコンTOP >>業務用エアコンニュース一覧 >>業務用エアコンニュース詳細「業務用エアコン設置で新工法…ダイキン工業 インド・東南アジアで普及拡大へ」

型番から選ぶ

業務用エアコン設置で新工法…ダイキン工業 インド・東南アジアで普及拡大へ

ダイキン工業は、業務用エアコンの設置工事にかかる時間を最大で半減する新たな工事手法を開発し、2022年から海外展開を始める。経済成長に伴うインフラ整備が急拡大しているインドや東南アジアで、エアコンの普及拡大に向けた切り札とする。現地では25年度までに、年間約20万人の人材育成も進める。
 
業務用エアコンの設置には、本体と室外機をつなぐ配管工事が必要となる。作業員が天井裏などの狭い空間で、重さ1~2キロの専用工具や火器を使い、建物の構造にあわせてその場で配管を加工するのが一般的だ。
 
作業員の経験値に委ねる部分が大きい一方、施工不良は冷媒ガスの漏れに直結し、冷房機能を大きく損なう。やり直し工事でのコスト負担の増加にもつながる。
 
 そこで、ダイキンは、本体と配管の接続を簡便にする金属製の部品を一から開発した。部品に配管を差し込むだけで、配管を密閉でき、作業数も半減される。国内の施工例では、新工法と、ほかの簡素化した工法を組み合わせたところ、ビルのエアコン交換工事が従来の2時間から30分まで、約4分の1に短縮できたケースもあるという。
 
 据え付け工法をメーカー自らが開発し、海外での設置を担う人材育成も手がけることで、製品だけでなく、工事に対する品質向上も進め、シェア(占有率)獲得を図る考えだ。
 
 こうした取り組みで、東南アジアやインドを中心とした「アジア・オセアニア地区」での空調事業の23年度の売上高を20年度比で37%増となる4500億円に引き上げることを目指す。

更新日:2021年12月28日

このページの先頭へ