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ダイキン、19年4~12月営業益2%増 中国で高級品が好調

ダイキン工業が12日発表した2019年4~12月期の連結決算は営業利益が前年同期比2%増の2191億円だった。同期間として7期連続で最高益となった。稼ぎ頭の中国の空調事業は、得意とする高級住宅向けで好調を維持し現地通貨ベースで3%増収を確保した。ただ、新型肺炎の感染拡大による生産への影響など、先行きには不透明感が出始めている。
 
純利益は1%減の1480億円だった。前年同期に法人税の引当金の取り崩しなどがあった反動で「通期では解消する」(同社)としている。
 
売上高は4%増の1兆9513億円だった。中国の空調事業は円換算で3%減収だったものの、現地通貨ベースでは3%増収だった。低価格帯のルームエアコンは売れ行きが鈍いが、高級住宅向けのオーダーメード型エアコンが地方都市などで販売を伸ばした。
 
欧州は現地通貨ベースで24%増。夏場の熱波が需要を押し上げた。米州は10%増だった。
 
20年3月期通期は連結売上高が前期比5%増の2兆6100億円、純利益は3%増の1950億円とする従来予想を据え置いた。
 
新型肺炎のまん延が懸念材料となっている。蘇州や上海の工場は10日から部分的に業務を再開したものの、まだ状況の把握などが中心とみられる。武漢の業務用空調の工場は14日以降に稼働を再開する予定だが、感染拡大が続けば再開時期が遅れる可能性がある。
 
完成品は在庫の出荷で対応しているが「長期化すれば業務用空調をマレーシアなど別の地域で代替生産することも検討しなくてはならない」(ダイキン幹部)という。
 
日本経済新聞社

更新日:2020年02月13日

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