業務用エアコンTOP >>業務用エアコンニュース一覧 >>業務用エアコンニュース詳細「寒冷地、エアコン商戦過熱」

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寒冷地、エアコン商戦過熱

 真冬に氷点下になる寒冷地では、外気の温度を高めて室内に送るエアコンは暖房器具に適さないとみられてきたが、北海道などの寒冷地仕様のエアコンが売れ始めた。平成26年度はパナソニックで前年度比2倍、三菱電機も5割増のペースで販売が推移している。理由は氷点下の外気もすぐに暖めるまで性能が向上したこと。国内市場が飽和状態になる中、メーカーが寒冷地を最後のフロンティアとして技術開発を進めてきた結果だが、各社の視線の先には欧米などに広がる世界のエアコン未開地への展開がある。
 
エアコンの暖房は外気から取り込んだ熱を圧縮して温度を高めて室内に送る仕組みで、外気の気温が低いほど効率が下がる欠点がある。室外機に付着した霜を取るため暖房を止める必要があり、メーカー側も「確かに昔のエアコン暖房は寒冷地では使えなかった」と認める。このため寒冷地の暖房はストーブや夜間電力を使った蓄熱暖房、温水式のセントラルヒーティングなどが存在感を示す。
 ところが、新たな市場開拓を目指して各社が寒冷地仕様の技術開発を強化した結果、国内メーカーの寒冷地エアコンは20年前の半分程度の消費電力で、外気温がマイナス20度でも50度以上の温風が出せるまで性能が向上した。センサーで人の居場所を判断して送風したり、体の手足の温度を測ってピンポイントで暖めたりする機能も寒冷地で評価されているという。

更新日:2015年01月06日

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