ダイキン工業 最高益更新へ
大手空調メーカーのダイキン工業は、ヨーロッパなどで省エネ性能が高い暖房機器の売れ行きが好調なことから、今年度1年間の最終的な利益の見通しを2350億円へと引き上げ、最高益を更新する見通しだと明らかにしました。
ダイキン工業が発表したことし4月から9月までの半年間のグループ全体の決算は、▼売り上げが前の年の同じ時期と比べて29%増えて2兆197億円、▼最終的な利益は12%増えて1563億円となりました。
売り上げ、最終的な利益ともにこの時期としては過去最高を更新しました。
これは、▽国内で住宅用や業務用のエアコンなどが堅調に推移したことに加えて、▽ヨーロッパを中心に、二酸化炭素の排出量が少なく、省エネ性能が高い「ヒートポンプ」タイプの暖房機器の販売が好調だったためです。
その上で、ウクライナ情勢などを背景にヒートポンプ暖房の需要拡大が見込めるとして、今年度1年間の最終的な利益について、従来より50億円多い2350億円へと上方修正し、過去最高を更新する見通しだと明らかにしました。
記者会見した十河政則社長は「世界がカーボンニュートラルや脱炭素を目指す中、得意とする環境技術を使って、需要を取り込むチャンスだ今年度の下期、そして来年度に向けて、この分野をさらに強化していきたい」と話していました。
更新日：2022年11月09日
